しもだて美術館スタッフがおおくりするブログです。

「夏休み宿題お助け隊―絵画」を開催しました。
2014年8月15日(金) レポーター:りんご

 8月10日(日)13時30分から、「夏休み宿題お助け隊―絵画」を開催しました。
しもだて美術館の夏の恒例イベントになりました、このワークショップ。今回もたくさんの
方々にご参加いただきました。



 講師の谷中恭之先生から、表現方法や色づかい、構図について、子どもたちに
たくさんのアドバイスをくださいました。



最初はどう描いたら良いか悩んでいた子どもたちも、次第に手が動き始め、ポスターや
風景画などを、さまざまな色を使って真剣に描いていました。



短い時間でしたが、色を少し濃くしたり、縁取りをしたり、ちょっとした工夫をする
ことで、絵の印象が変わることを体験できたのではないでしょうか。

谷中先生、ご参加いただいた皆様、ありがとうございました!

次回のワークショップも、ご参加お待ちしております。


お祭りのあと
2014年8月10日(日) レポーター:ナユタ

 こんにちは。今回ブログ担当のナユタです。
 暑い日が続いていますが、いかがお過ごしですか?
 
 先日、7月24日から4日間に渡って開催された下館衹園まつりが終了しました。
今回の展覧会のポスターになっていて、下館にお住まいの方々にはお馴染みの
下館衹園まつりは、アルテリオ裏手にある羽黒神社の祭礼です。下館の人々には
“おはぐろさん”という呼称で親しまれています。

 下館衹園まつりのクライマックス、川渡御。罪や穢れを勤行川で洗い流す禊ぎの
神事だと聴きまして……どんなものなのか気になってしまい、いってまいりました…!!

 朝6時頃、澄んだ空気のなかで、御神輿は勤行川を目指し、羽黒神社を出発します。
お囃子の音色と担ぎ手たちの声が響いて、まだ静かな下館の街を目覚めさせ、徐々に
高揚させていくかのようです。

 勤行川に着くと、御神輿は橋の上からクレーンで降ろされ、胸のあたりまで水につかった
担ぎ手たちに託されます。




水飛沫をあげて担がれる御神輿が、朝の陽光を弾いてきらきらと輝く、神々しくもうつくしい
光景に、思わずため息がでてしまいました…。自分の心までもが洗われるようでした…。
傅先生も、この光景をご覧になったのでしょうか……。



 下館衹園まつりは終了しましたが、今回の展覧会では、これから各地で開催されるお祭り
を描いた絵も展示しています。常設展でも、森田茂先生の御神輿の絵を展示していますよ。

 これからの季節を心待ちにしながら、残りの夏を素敵にお過ごしくださいね。


THE MATSURI!!
2014年7月19日(土) レポーター:ラピ

 こんにちは。ラピです。

 “夏”といったら、皆さんは何を思い浮かべますか? 風鈴?花火?かき氷?すいか?

…でもなんといっても、筑西市民なら…やっぱり「下館衹園まつり」!!神と人とが一緒になり
無病息災と五穀豊穣を願う、伝統ある祭りです。今年は7月24日~27日まで4日間にわたり、
開催されます

毎年、20万人もの人出があります。最終日の早朝には「川渡御(かわとぎょ)」といって大神輿を
勤行川に入れ、担ぎ手が胸まで水につかり、水しぶきを上げながら雄々しく担ぐ姿は圧巻です。

 さて、今回の企画展「日本の祭り絵展-傅益瑤-」では、新作の「下館衹園まつり」も展示して
あります!! 祭りの熱気あふれる、人々の声、太鼓の音が、絵の中からも聞こえてきそうです。

 こうして美術館を見渡すと、一言で「祭り」といっても、それぞれの個性が強いことが分かります。
まさに、祭りの一つ一つが、日本が世界に誇れる伝統行事です。
 
 日本ではよく神様のことを「八百万(やおよろず)の神」といいます。その神々に捧げる沢山の祭りの
形があるのですね。

 皆さんは、どの祭りに行ってみたいですか?ラピが行ってみたい祭りは、ズバリ「まりも祭り」!!
どんな祭りかというと、北海道釧路市阿寒湖で10月に開催されます。アイヌ民族による「まりも」を
丸木舟に乗せて運ぶ「迎える儀式」など、「まりも」をめぐる多彩な祭りが3日間続くそうです。
 いつかラピも見てみたい!!非日常的で、神々のお姿さえ、見えてきそうですね。

 最近、暑くなってきましたが、下館衹園まつりでは、その暑さも見方です。皆さんも、祭りに
参加されてはいかが?そして、傅さんの描いた祭りと比べてみるのも、おもしろいと思います。
美術館でお待ちしておりま~す


「日本の祭り絵展」作家との作品鑑賞会を開催しました。
2014年7月16日(水) レポーター:りんご

 ただいま好評開催中の「日本の祭り絵展-傅益瑤-」関連行事として、
7月13日(日)13時30分から、作家・傅益瑤(フ イーヤオ)さんとの作品鑑賞会を
開催しました

なんと、100名を超える多くのお客様方にお越しいただきました



 作家の傅さんは大変明るく気さくな方で、お客様方の質問を受けながら
作品や制作について楽しくお話してくださいました。
 
 墨で描くとき、素早く描くことによって、迷いのない線が表現できるのだそうです。
傅さんの描く、個性あふれる人物たちも見どころのひとつ。傅さん本人も描かれて
いるのだとか。ぜひ展示会場で見つけてみてください

 祭りの臨場感を感じさせる傅さんの作品。その理由は、水墨画の技法を生かした
遠景の淡い筆致と人々の顔を描き出す力強い筆致との対比、そしてその画面空間の
一体感にあるのですね。

 その後開催されたサイン会も、大盛況。お客様方は大変嬉しそうにしていらっしゃい
ました。

 傅益瑤さん、ご来場いただいたお客様方、ありがとうございました

 来週24日からはいよいよ下館衹園まつりが始まります。ぜひ併せてお楽しみ
ください


夏まつり
2014年7月12日(土) レポーター:さつまいも

 こんにちは。今回のブログを担当します、さつまいもです。

 もうすぐ梅雨が明け草木が生い茂り本格的な夏を感じさせる季節がやってきますね

 夏といえば夏まつり――。
 なかでも 地元の下館衹園まつりは 7月24日から27日まで 二基の大神輿と姫神輿、
そして各町内の子ども神輿がお囃子の音と共に練り歩き市内はお祭りムードで賑わいます。
 今回の「日本の祭り絵展」は、お祭開催時期に併せて行われることになったそうですよ

 ところで夏まつりの始まりって知っていましたか?
 一般的には 春から夏の季節の変わり目に当時流行っていた疾病を神の力で追い払うことが目的
だったそうです。それから時代とともに様々な要素を加え華やかさを増していったようです。

 日本は 自然と神 仏 不思議なエネルギーが宿る国
日本人が歩んできた祭りの歴史にふれながら日本の祝祭文化に深い興味を持つ傅益瑤
(フ イーヤオ)さんによる日本各地の有名な祭りを描いた「日本の祭り絵展」を御覧頂き、
また、いつもと違った夏をお楽しみください


第9回アーティストトーク&ワークショップを開催しました。
2014年7月2日(水) レポーター:りんご

 先週6月28日(土)、ついに最終回となりました「茨城工芸会展」アーティストトーク&
ワークショップをおこないました。
最終日ということで、たくさんのお客様にお越しいただきました。

 13時から、陶磁の福野道隆先生に、まずご自身の作品についてご説明いただき
ました。

幾何学文様が味わい深い、福野先生の作品。いったいどのように作られているの
でしょうか?

文様を描くときに定規を使っていらっしゃるかについて、お客様からご質問がありました。
お答えはなんと…「曲がる定規」を使っていらっしゃるのだそうです!

この後、彩色の実演をおこなっていただきました!

細かい文様が先生の手によって描かれていきます。お客様方は、息を止めるようにして
その様子を見守っていらっしゃいました。
少しのズレは“味のひとつ”ということで、些細なズレは修正しないことが多いと福野先生は
おっしゃっていました。それはまさに手仕事の温もりが感じられる理由ですね。
お茶碗や花瓶などの小品もお持ちいただき、お客様方はそのデザインの緻密さに魅了されて
いらっしゃいました。

 15時からは、ガラスの武井盛彦先生に、ご自身の作品についてお話いただきました。

その後は、制作過程について。溶けた状態の材料を竿でまわすときの様子
を見せていただきました!
 見た目以上に重い竿。作っている間は、まわすのを止めてはいけないそうです。
指がつることもあるとか。大変な作業ですね…!
 さらに、映像で実際の制作過程の様子も、見せていただきました。
熱くなっている状態では、ガラスの色の区別ができないとのことで、予めデザインは
想定していらっしゃるそうですが、どんな仕上がりになるかは最後までわからない
そうです。

お客様も竿を持ってまわして、楽しんでいらっしゃいました!

武井先生は、フィギュアスケートのトロフィーも制作なさった経験があり、最後に
そのお写真も見せていただきました。

 福野先生、武井先生、お客様方、貴重なお話をありがとうございました!
そして、井上壽博会長はじめ、ご協力くださった先生方に改めて御礼申し上げます。

 さて、茨城工芸会展アーティストトーク&ワークショップは今回で終了となりましたが、
今後も皆様が、アーティストトーク&ワークショップにご協力いただいた先生方、茨城工芸会の
先生方の作品に出合うことができるよう、今年度に限り、個展のお知らせをいたします。


第8回アーティストトーク&ワークショップを開催しました。
2014年6月25日(水) レポーター:りんご

 先週6月21日(土)に、第8回アーティストトーク&ワークショップをおこないました。

 13時からは陶磁の柳橋修二先生がご担当。制作工程見本を見せていただきながら、
作品についてお話いただきました。


 柳橋先生の作品に施される「氷流文(ひりゅうもん)」は、どのように作られているのでしょうか?

その工程は…
 ・一度本焼きする
 ・化粧土をかけて、寒い時期に外で凍らせる
 ・二度目の本焼きをする
ということです。

実は、この「氷流文」は、先生が自ら研究を重ねて生み出した文様なのだそうです。
 ところが、綺麗に文様が出て完成する作品は、半分あるかないかとのこと…
そして、この「氷流文」の技法は制作できる季節が決まっているのだそうです。


 意図的に制作する部分、意図しないで作品にあらわれる部分、その両方を想定して
柳橋先生は制作に取り組んでいらっしゃいます。こうした融合が、柳橋先生の作品の
魅力のひとつなのですね。
 お客様方も、先生のお話に大層驚いていらっしゃいました。

 続いて15時からは、金工の山口堅造先生に金工作品の解説と制作体験会をひらいて
いただきました。



 山口先生は、鍛金(たんきん=板状にのばした金属で器物などを造る金工の技法)
という昔から続いている技法を多くの方に知ってもらいたいという想いで、鍛金でどこまで
作品として鑑賞しうるものができるか挑戦しつづけているとおっしゃっていました。

 この後、1cm角の銅製のサイコロ状のものに文様を打ち付ける体験をおこないました。



銅板に打ち付ける練習をしたら、いよいよ本番へ。イニシャルや模様などを打ち付けたら、
最後はストラップにしてできあがり。お客様方は熱心に取り組んでいらっしゃいました!

 柳橋先生、山口先生、貴重なお話、ありがとうございました。
お客様方、ご参加ありがとうございました!

 いよいよ今週末28日(土)で、「茨城工芸会展」アーティストトーク&ワークショップは
最終回となります。
13時から、福野道隆先生(陶磁)に、彩色の実演をおこなっていただきます!
15時からは、武井盛彦先生(ガラス)に、制作工程や道具についてお話いただきます。
 皆様のご参加をお待ちしております!!


第7回アーティストトーク&ワークショップを開催しました。
2014年6月18日(水) レポーター:りんご

 先週6月14日(土)に、第7回アーティストトーク&ワークショップをおこないました。

 13時から陶磁の松井康陽先生に“練り上げ”の技法についてお話いただきました。

 松井先生は、先代の人間国宝でいらっしゃった松井康成先生に師事。
膨大なテストピース(試験片)のデータをもとに制作をおこなっているとのこと。
作品に表される、微妙に異なる色の組み合わせも、その分析の成果なのですね。

色の違う粘土を重ねることで色や模様の変化を生み出すという、“練り上げ”の技法。
ミリメートル(mm)単位で精緻に作りあげられた作品は、非常に細かい作業を経て
できあがります。


 今回、松井先生に3.11の震災時に被災して割れてしまった作品の陶片をお持ち
いただきました。
お客様方は熱心にお話に耳を傾けながら虫めがねで陶片をながめ、その文様の
細かさに驚いていらっしゃいました。

 計算しつくされた技。松井先生の美しい作品は、そうした巧みな技があってこそ
生み出されるのですね。

 続いて15時からは、染織の梶山和世先生に、和紙の奥深さについてお話いただき
ました。
 梶山先生にお持ちいただいた作務衣を羽織ってみると、その軽さにお客様方は
驚いていらっしゃいました。長年使用することで、段々と柔らかくなり、軽くなるそうです。
それも和紙の魅力のひとつといえるかもしれません。
ちなみに、先生がお召になっていたストールも作品のひとつだそうです!

 さて、この後、和紙から糸をつくるまでについて、梶山先生に実演いただきました。

まず、和紙を4枚重ねに折り、両端を残して6㎜ごとに切れ目を入れて一晩濡れたタオルで
湿らせます。
その和紙をコロコロと板の上に転がすと、ねじれて細くなっていきます。
そして、端を切りとって繋いでいくと、一本の糸になります。

 次は、糸車で糸をよる作業。お客様方も糸車を回しながら糸より体験。
体験したお客様は「紙から糸をつくる作業は細かい作業だなと感じました。右手で糸車を
回して、左手で糸を巻いていく加減が難しく、長年の感覚の技だと思いました。それにしても
紙が服になるなんて驚きました!」とおっしゃっていました。



細かい作業を経て完成した作品には、たくさんの想いが込められているのではないでしょうか。
松井先生も梶山先生もそれぞれ細かい作業を積み重ねて制作していらっしゃることが、
よくわかりました。先生方、ご参加いただいたお客様方、ありがとうございました!

 さて、次回6月21日(土)は、13時から陶磁の柳橋修二先生が、15時からは金工の山口堅造
先生がご登場します!
柳橋先生は、工程見本と作品を見比べながらトークをご予定。山口先生は、金槌を使った
制作体験会をおこないます。
皆様のご参加をお待ちしております!


第6回アーティストトーク&ワークショップを開催しました。
2014年6月11日(水) レポーター:りんご

 先週6月7日(土)に、第6回アーティストトーク&ワークショップをおこないました。

 13時から、陶磁の大貫博之先生がご登場。自身の作品についてご説明いただきました!

 先生の作品〈白釉彩大鉢〉は、3種類の上絵の具が使用されているのだそうです。
つやのある白、マットな(何も塗っていない)白、銀彩を塗った白…これら3つの“白”は
それぞれニュアンスが異なり、作品に重層性をもたせています。

 もともとデザインの勉強をしていた大貫先生。笠間に居を移して以来、自然に魅了
され、「自然のものを器に定着させたい」という想いから、植物をモチーフにした作品を
生み出しているそうです。

 ワークショップでは、先生の下絵をはがき大の陶板に乗せ、釘彫りで彫った後、白い泥を
全体に塗ってその線を埋めていく(象嵌=ぞうがん)という、装飾技法を体験しました。
 コツは、同じ方向に一様に塗るのではなく、いろいろな方向から塗っていくということです。

 できあがりはこちら!

塗り方ひとつをとっても、表現に変化が生まれます。表現の仕方は個々に異なるもの。
それぞれに違った味わいがありますね。

 続いて、15時からは、刺繍の田仲範子先生に、刺繍作品がどのように作られているか
についてお話いただきました。
 田仲先生の作品をかたちづくっている“繍(ぬい)”。それにはさまざまなものがあるそうです。
色の強弱だけでなく、繍い方の強弱が、刺繍作品の表現を奥深いものにしているのです。

田仲先生のお話では、点の表現、線の表現、面の表現があるとのこと。点の表現には、芥子繍
(けしぬい)、相良繍(さがらぬい)、乱点繍(らんてんぬい)。線の表現には、まつり繍い、くさり繍い。
面の表現には、刺し繍い。これらの“繍”は、日本の伝統にもとづいたものだそうです。

ご参加いただいたお客様方は、それらの“繍”を虫めがねで確認しながら、じっくりと鑑賞なさって
いました!


写真は、乱点繍の体験の様子。
お客様方は、夢中で取り組んでいらっしゃいました。


この後、糸縒りの体験もおこなわれました。最初は「難しい」とおっしゃっていたお客様も、
和気藹々とした雰囲気のなか、楽しんで体験していらっしゃいました。先生とお客様方は、
大変盛り上がっていました!

 大貫先生、田仲先生、貴重なワークショップをひらいていただき、ありがとうございました。
そしてお客様方、ご参加ありがとうございました。

 さて、「茨城工芸会展」アーティストトーク&ワークショップもいよいよ残すところ3回となりました。
 次回6月14日(土)は、陶磁の松井康陽先生、染織の梶山和世先生にご担当いただきます!
13時から、松井先生に、“練り上げ”について語っていただきます。15時からは、梶山先生に、
「和紙が糸になるまでの工程」についてお話いただきます。
皆様のご参加をお待ちしております!!


花のなまえ
2014年6月8日(日) レポーター:ナユタ

 こんにちは。今回のブログを担当します、ナユタです。

 桜、百合、牡丹、菊、ナニワイバラ、椿……。
 只今開催中の茨城工芸会展では、花が描かれている作品もいくつか展示されています。

 ぱっと見ると陶器のようで、どこか波山先生の葆光彩磁を喚起させられるやわらかい印象の
〈有線七宝蔓草文香炉〉は七宝作品です。

 先日、その作者、森千鶴子先生のアーティストトークに参加させていただく機会がございました。
わずか1.8㎜幅の銀線で模様の枠をつくり、そこに釉薬をのせて焼成した後、砥石で表面を磨く
という細かい地道な作業を経て、完成させるそうです。

誰もがご存知であろう花が並ぶなか、この作品で図案化されているのは野の花、屁糞葛
(へくそかずら)。夏になると線路脇や公園のフェンスによく絡まって咲いている花です。

葉や茎、花、実を揉むと酷い悪臭を放つことから、このような哀しいなまえが付けられました。
また、花の中央の紅紫色がお灸の痕のように見えることや、鐘状の花を逆さに置くと灸を据える
時の艾草に似ていることから、灸花(やいとばな)とも呼ばれています。
気の毒ななまえとは裏腹に、この花は白く、可憐です。
よろしければ、夏がくるまで、こころにとめておいてみてください。

 茨城工芸会展も折り返し地点を過ぎました。作品のなかに咲く花々を愛でるのも一興です。
お見逃しの無いよう、お気をつけくださいね。


第5回アーティストトーク&ワークショップを開催しました。
2014年6月4日(水) レポーター:りんご

 こんにちは!イベントレポーターのりんごです。
 好評いただいております、アーティストトーク&ワークショップも、5回目を迎えました。

 先週5月31日(土)は、13時から、小林政美先生(陶磁)の作品解説がおこなわれ、
お客様方は熱心に作品を鑑賞しながら、聞き入っていらっしゃいました。いろいろな
角度から作品を眺めると、新たな発見がありますね。

 
 続いて、お待ちかねのワークショップ「オブジェづくり」に挑戦!
お客様ひとりひとりが、くるくると曲がった針金等を使って、円筒状の粘土を
切っていきます。すると、貝殻のようなパーツが出来上がりました。

これを半円状の発砲スチロールに並べ込み、グループごとにひとつの
オブジェを制作しました!皆様楽しそうに取り組んでいらっしゃいました。
完成品については、小林先生からご連絡があった際にまたホームページ
にてご案内いたします。ぜひお楽しみに!

 15時からは、辻徹先生(漆芸)に、漆作品ができるまでについてお話
いただきました。

 辻先生の〈桑拭漆八稜箱〉、〈錫彩花器〉両作品とも、木目を生かした
作品となっています。木目を残した状態で、漆作品をどのように仕上げて
いるか――その技法について、ご説明いただきました。

 その後、ロビーにて、制作工程の見本や様々な道具をご披露いただきました!

お持ちいただいた12工程の見本は、ほんの一部だそうで、本来ならその3倍
もの工程が必要とのことです。そのお話に、お客様方は驚いていらっしゃいました。

辻先生は、「伝統工芸を守るためには、伝統的な道具が適しているけれども、
だんだん手に入りづらくなっている」とも、おっしゃっていました。
このような多くの難を乗り越えて出来上がる漆作品。感慨深いものがありますね。

小林先生、辻先生、ご参加いただいたお客様方、ありがとうございました!

 さて、次回6月7日(土)は、陶磁の大貫博之先生、刺繍の田仲範子先生がご担当されます。
13時から、大貫先生が、陶板を使って象嵌の技法に挑戦するワークショップを開催いただく
予定です。
15時からは、田仲範子先生が、いろいろな“繍(ぬい)”を作品にどう生かすかということについて、
お話いただきます。
皆様のご来館をお待ちしております!


DO・RA・MA
2014年5月28日(水) レポーター:ラピ

 こんにちは。今回のブログ担当のラピです。

 ラピは気づいてしまいました。焼物には長い長い、地球の歴史のDORAMAがある
ということに…(@。@)

 ― 焼物の眠りは深い ―

 地球の歴史は46億年。作品の素材となる粘土は、大地のなかで静かに変化を続け、
やがてこの眠りから目覚めます。人の手によって練り上げられた土は、かたちづくられ、
釉薬をかけられ、焼かれ、作品として出来上がるのです。

そう。まさに、作品から、地球の歴史まで見ることができます。そのような作品を観ていると、
美しいだけでなく、神々しさまで感じます。

 ここでラピは、陶磁の作品のなかの一点をご紹介したいと思います。
 それは…井上壽博(いのうえ じゅはく)先生の <流れ> という作品



 作品に描かれている文様は、とても抽象的で、観る人によって、様々なものに見えてきます。
水の中に見える人もいるかもしれませんが、ラピは、森の中のように見えました。

 うっそうと草木が生い茂り、風になびいているように見えます。そのときの天気は曇りか雨。
そして、ざわざわしている…。

 まるで現代に生きる、私たちの心の中にある不安までをも、表現しているかのようです。しかし、
全体のフォルムは丸みを帯びています。先ほどの不安を打ち消すかのような、包容力のある
安定したかたちとなっているのです。

 その丸みは、森、地球、そして宇宙までをも感じさせます。描かれた不安と、それを包み込む
ような安心感のある丸いかたち。そのギャップが見どころだとラピは思います。
物事はすべて表裏一体なのですから…

 どの作品にも、その背景には言葉では語りつくせない、地球のDORAMA、人が創り出す
DORAMAがあります。
ぜひ、美術館にいらして、そんな、あなただけのDORAMAを感じて頂けたら幸いです。


第4回アーティストトーク&ワークショップを開催しました。
2014年5月25日(日) レポーター:りんご

 こんにちは。レポーターのりんごです。
 昨日5月24日(土)に、第4回アーティストトーク&ワークショップを開催しました。

 13時から、澤田勇人先生(陶磁)ご担当の解説とワークショップがおこなわれ、
たくさんのお客様にお集まりいただきました!
 陶芸の道に進んだきっかけ、独自の手びねりの技、削り出しの面白さなど、大変興味深い
お話でした。お客様方も、さまざまな質問を投げかけていらっしゃいました。先生と直接お話
できるのは、このアーティストトークの一番の魅力ですね!



展示室でのトークの後は、いよいよ先生による作品制作パフォーマンスです!



見ていると、あっという間に粘土が削れていきます。
道具はいろいろ。ボールペンの先もあれば、木べらなども。

私も挑戦してみました…!粘土を削るのは思ったより難しかったですが、
この体験を通して作品をより身近に感じることができました。

 続いて、15時からは、主出眞紀子先生(染織)にご登場いただきました。
初めて挑戦したタピストリー作品のほか、さまざまな作品をお持ちいただき、
糸染めの難しさ、織りのプランなどについてお話いただきました!



 先生のこだわりは、藍と白の二色によって、どのような変化を出すことができるか、
ということ。緻密に計画を立てて、それ通りに織っていくのは、至難の業です。
先生は、プランに沿って、糸を部分的に藍に染めるところ、白く残すところと両方を
計算していらっしゃるのだとか。

 次に、お持ちいただいた作品を触ってみることによって、“質感の違い”を
体験しました。
そして当日いらっしゃった、染織の松林玲子先生にも一言お話いただきました。
使用した糸の種類によって、仕上がり方が違うとのこと。お二人の作品の違いも
教えていただきました。
 
 先生とお客様方は、その後も熱心に作品についてお話していらっしゃいました!



 澤田先生、主出先生、いずれの先生のお話も、お客様はとても興味津々な様子で
楽しんでいらっしゃいました。ありがとうございました!!

 次回5月31日(土)は、陶磁の小林政美先生、漆芸の辻徹先生にご登場いただきます!
13時から、小林先生がオブジェづくりのミニ教室を開催。15時からは、漆作品ができるまで
について、辻先生からお話いただきます。
 貴重の機会ですので、ぜひふるってご参加ください!!


第3回アーティストトーク&ワークショップを開催しました。
2014年5月21日(水) レポーター:りんご

 5月17日(土)に、第3回アーティストトーク&ワークショップを開催しました。

 13時からは、筑西市出身の羽石修二先生がご登場。

 羽石先生の〈窯変花器〉は、偶然に生まれた色ではなく、色味の出方やかたちなどを
焼く前から細かく計算して作られているとのこと。

基本的には穴窯、仕上げにガス窯、というように、窯を使い分けているのだそうです。

窯のなかで焼くときの位置や炎のまわり方まで、狙ったイメージに近づけることによって、
ひとつひとつの作品が出来上がるのですね!!



 続いて、制作に使う粘土や道具についてのお話も、たくさんお聞かせいただきました。



工夫の凝らされた作品の裏側を知ることができ、大変興味深いお話でした!

 15時からは、七宝の森千鶴子先生に、有線七宝の制作工程について、お話いただきました。

森先生の繊細な作品は、次のような過程を経て制作されているのだそうです!
一部ご紹介します。

まず、銅版に基本的な処理を施した後、釉を付ける…焼く

銀でできた薄い線(銀線)を設計図に合わせて成形し、接着する…焼く

色をつける(3回)、白透(1回)…焼く

磨く(凸凹の面をきれいに仕上げる)

大変デリケートで細かい作業工程を経て制作されているということが、よくわかります…!



先生の作業の様子はこちら!



お客様は、食い入るように作業をご覧になっていました。

 羽石先生、森先生、ご参加いただいたお客様方、ありがとうございました!

 次回5月24日(土)は、13時から澤田勇人先生(陶磁)、15時からは主出眞紀子先生(染織)が
ご担当。

 澤田先生は、参加者の皆様に“削り出し”の体験をしていただく予定です!
主出先生は、初期の作品をお持ちいただき、つづれ織りのひみつをお話いただきます。
どちらも楽しみですね!!皆様のご参加、お待ちしております!!


第2回アーティストトーク&ワークショップを開催しました。
2014年5月14日(水) レポーター:りんご

 5月10日(土)に、第2回アーティストトーク&ワークショップを開催しました。

 13時から、梶谷胖先生(陶磁)に、15時からは、筑西市出身の丸山輝悦先生(陶磁)に、
それぞれお話いただきました。

 梶谷先生は、作品解説の後、アメリカ・コロンバス大学時代の作品づくりの様子をビデオで
ご紹介。梶谷先生のトークで、会場が大変盛り上がっていました。

 ワークショップでは、実際に土に触れながら、変化を楽しむことを体験。
お客様は、赤・緑・白といった色を塗り重ねながら、それぞれ真剣に作品づくりに取り組んで
いらっしゃいました。



ご参加の皆様による、色とりどりの作品は…こちら!!



短時間の間に素晴らしい作品ができあがっていました!

 続いて15時から丸山先生の作品解説&彫の実演が行われました。
波山先生と同じ土を使っていらっしゃるのだそうです。色彩と彫の繊細さは、目を見張るものがあります。



お客様も挑戦なさっていました!!



実際に、先生の制作過程を目にすることができ、彫文様に触れられる大変貴重な機会となりました。
 
 梶谷先生、丸山先生、そしてご参加くださったお客様方、ありがとうございました!

  次回5月17日(土)は、13時から筑西市出身・羽石修二先生(陶磁)、
15時から森千鶴子先生(七宝)の作品解説&ワークショップを予定しています!

 羽石先生は、“自然釉”についてのトークをご予定。森先生は、繊細な七宝作品を生み出す素材や
道具を見せてくださいます。
 貴重な機会となりますので、是非、ご参加ください!!


アーティストトーク&ワークショップを開催しました。
2014年5月7日(木) レポーター:りんご

 5月3日(土)の「茨城工芸会展―波山へのオマージュ―」展初日に、
アーティストトーク&ワークショップを開催しました。

 13時から、茨城工芸会会長の井上壽博(陶磁)先生に、15時からは、山口みちよ(金工)先生に、
それぞれお話いただきました。

 井上先生は、会員一人ひとりの作品について丁寧にご紹介くださり、自身の作品についても、波山
先生への思いを熱心に語ってくださいました。

 この作品にはどのような思いが込められているのか?――
制作の“秘密”を聞いた後は、作品に対する見方も変わってくるのではないでしょうか。



 山口みちよ先生は、金工に着手したきっかけについて語ってくださった後、ワークショップで
作品の作り方を実演してくださいました。たくさんのお客様が、山口先生の指導で質問を
投げかけながら、彫金のアクセサリー作りに取り組んでいました。

 実際やってみると、意外と力が要ります。トントン、カンカン…打っていくと、硬さのなかに
やわらかい凹凸が生まれてくるのです。

 隣りの方々と作品を見せ合いながら、作品を鑑賞することだけでなく、“作ってみる”楽しさも
共有することができました。
 井上先生、山口先生、そしてご参加くださったお客様方、ありがとうございました。



 次回5月10日(土)は、13時から梶谷胖(陶磁)先生の作品解説&ワークショップを予定しています。
型にとらわれない作品づくりの“秘訣”を聞いて、皆様も自由に表現してみませんか?

 続いて15時からは筑西市在住の丸山輝悦(陶磁)先生にご担当いただきます。
洗練された美しい彫りと色彩――いったいどのような過程を経て制作されているのでしょうか。
是非、ふるってご参加ください!!


工芸会展再び!!
2014年5月6日(水) レポーター:だいず

 こんにちは。今回のブログ担当のだいずです。

 5月3日よりはじまりました、「茨城工芸会展―波山へのオマージュ―」。

昨年、波山先生没後50年をむかえて、様々な催しが開かれています。

 茨城工芸会は、波山先生が中心となって、1930年に設立された団体で、平成21年に80周年を

むかえました。その際、しもだて美術館で、創立80周年記念として展覧会が開かれました。

工芸といってもたくさんのジャンルがあってとても見応えのある展覧会でした。

 今回は、陶磁・金工・漆芸・染織、刺繍、七宝、ガラスの7部門の作品が展示されています。

 土曜日の午後は、作家の先生による「アーティストトーク&ワークショップ」も開催予定

作家の先生のお話を間近で聴けるチャンスです

ぜひお待ちしてまーす(^ ^)/


力を合わせて!!
2014年4月23日(水) レポーター:たちみみ、ライム、だいず、ナユタ

だいず : こんにちは。新年度がはじまりましたね。

謎の二人 : そうですねー。

たちみみ : あれ?何か聞こえる…?もう一度呼んでみよう!こんにちはー。

謎の二人 : こんにちはー。

だいず : あ!!この声は…フレッシュな二人のライムさんとナユタさんだ!!

たちみみ : では、自己紹介をどうぞー。

ライム : はじめまして。4月から美術館スタッフの仲間入りをしました、ライムです。
       宜しくお願い致します。     
       美術館のお仕事は一年生ですが、人生はすでに半分以上過ぎてしまっています(^_^)
       皆様とすてきな出会いができますよう、トビッキリの笑顔でお迎えしたいと思っております。
       是非ご来館くださいませ~

たちみみ : 次はナユタさん

ナユタ : こんにちは。はじめまして、ナユタと申します。
      桜の季節も終わり、はやくも少しずつ夏の匂いがしてきましたね。
      若葉の美しくなるこの時期、お散歩がてら美術館をのぞいてみてください。
      至らないところもありますが、お客様との出会いをたいせつにお仕事に励みます。
      どうぞ宜しくお願い致します。

だいず : ライムさん、ナユタさん、自己紹介ありがとうございました。

たちみみ : 二人の活躍に乞うご期待!!
        今年度もよろしくお願いします。



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しもだて美術館
〒308-0031 茨城県筑西市丙372(アルテリオ3階) 電話:0296-23-1601 FAX:0296-23-1604
E-mail : datebi@city.chikusei.lg.jp
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